「捨てる」ということ
子どもの頃は、捨てる機会というのがあまりない。
どんどん好きなものを増やして、自分の城を築くイメージだろうか。
ずっと子どもの感覚でいられる人も、
モノを大事にするか、捨てずに残しておくかのどちらかが多いように感じる。
モノを捨てるという行為は、何か身を剥がされ、心もとない感覚になるような気がする。
所有欲なのかどうかはわからないが、きっと自分の価値を所有物でカサ増ししている気がするのだろう。
そういう意味で、最近ミニマリストというものに憧れている。
彼らは、必要最低限のものだけしか持たない。
自分の価値とか存在について、自信があるかどうかはさておき、身一つでこの社会に繰り出している。
最初の一歩が軽い。
どこでも自分の本領を発揮できる。
新しい世界にも果敢に挑戦していける。
きっと彼らはそういうことを本能的に知っているのだろう。
ミニマリストの考え方を学生に説明してみるのも良いのではないだろうか。